なんだかんだ言っても、若い男性にとってクルマは女性を惹きつける重要なアイテムのひとつです。モテるオトコのアイテムとしてのクルマは、いつの時代であろうとも変わらない永遠のテーマなのでした。・・・なんて話はずいぶん昔のことになってしまいました。今や多くの若者はクルマへの興味を失っており、クルマを持っていればモテるという法則は過去となったのです。
もちろん現在でも、ちょっとやんちゃでそれなりの高級感もあるツーシーターや、アウトドアでも大活躍の街乗りＳＵＶなど、クルマはそれぞれ独自の魅力に溢れています。オトコはそこに自分自身の個性を見出し、自分を表現するためにクルマを選ぶのです。

しかし、多くの女性はオトコが思っているほどクルマに思い入れはありません。というか、多くの女性はクルマの違いを雰囲気や色で見分けています。つまり車種の違いというのは、そもそも「クルマの車種とは何か」を理解していない女性にとって無意味なことなのです。

それでもオトコの自己満足と、女性の感覚的なあこがれが、クルマに魅力を見出していることもまた真実でしょう。やたらと豪華さを演出したエクステリアも、これ見よがしな高級感も、この不況のご時世では単なる違和感でしかなくなりました。現代のクルマのトレンドは、コストパフォーマンスにおいても優れ、しかもどこかがキラリと光る魅力を持つ個性派と差別化であるといえるでしょう。

日本国内のみならず世界的な人気を誇るハイブリッドカーもまた、エコロジーというアイコンをかかげた「新しいクルマ」の概念です。今日日、ターボをフル回転させてガソリンバラまきながら突っ走るクルマより、自分で自分のエネルギーを回収しながら走る「スマートカー」こそがモテル基準のひとつとなりつつあります。きわどいドライビングにスリルを求めるよりも、エコドライブに安心化を得る方が価値があると、現代女性は考えているのかもしれません。