大学生になる娘がこの度自動車の免許を取り、私が使わない時に、たまに家の車を使うことになりました。家内はペーパードライバーで車の運転はできないので、平日はほとんど車を動かすことはなく、娘が乗るのはなんの問題もありません。娘は私に似ていつも安全運転ですし、洗車もしてくれるというので逆にありがたいことです。ただ、娘が乗り始めた途端に、少しずつ車内が女性向けになり、香水のような香りがしたり、ネコのキャラクターのイラストが入ったグッズなどを置くようになったのは困ったものです。

自動車運転歴が20年以上になる私も、若葉マークの頃がありました。教習所を卒業して無事に免許を取得し、その後、初めてハンドルを握った日のことを、今でも鮮明に覚えています。私も今の娘のように、父の車を貸してもらうことになっていました。免許が取れたのでまず最初に自宅の車を運転する際、助手席には父に乗ってもらいました。教習所の車で何度も一般道を走っていましたが、教習所の車は教官の席にブレーキがついています。自宅の車にはそれがなかったので、自分自身だけで運転するのは人生で初めて。その時は本当に緊張して、その時の緊張感が今でも忘れられません。

しかしその次からは、全く緊張することなく、運転することができるようになりました。そう、助手席に父が居ない時の方が、素の自分でいられたのです。初めてハンドルを握った日は、助手席にいた父が誰よりも先に緊張してしまい、その緊張が私にも伝わってきました。また、父がまるで教習所の教官のように感じ、余計に緊張してしまったというのもあったのです。

横に誰も居ない方が、自分の好きなように運転ができる。そちらの方が良いということがその時の経験でわかりましたから、娘が免許を取った時に、一緒に乗って欲しいと頼まれた時も、理由を説明して断り、彼女1人でドライブするようにさせました。