大学生になって自動車の普通免許を取って、手頃な中古車を買って、初めて自分が運転するクルマ。その助手席に最初に乗ったのは、実家の父でした。当時のことを思えば自分の運転に色々と口出ししたかったはずですが、それに関してはひとことも言わず、ただどうってことのない世間話をしたのを覚えています。その後はその助手席に恋人が乗り、それが妻に変わり、そして中学生になったひとり娘が乗るころには、クルマも随分と変わっていました。
このあいだまで乗っていたのは、コンパクトカーと呼ばれるサイズのハイブリッドカーで、燃費は確かに良いのですが車内も狭く、荷物もほとんど積めない状況でした。それでも家族3人で乗れば座席はひとつ空いているため、それなりに荷物を積んで遠出することも出来ましたし、なにより維持費が安く、また取り回しも楽なため、それなりに重宝していたのです。
しかし、このあいだ妻から嬉しい報告があり、病院で検査した結果、ついに二人目の子どもが出来たということでした。やはり一人っ子では可哀想だとずっと思っていたこともあり、喜びもひとしおだったのですが、ここで問題になるのがクルマのサイズでした。乳幼児を乗せてクルマで移動する際にはチャイルドシートが欠かせないわけで、これは一人目の子どもが小さかった頃からのことなのですが、なにせ着脱の手間が結構かかります。ですから一旦装着したチャイルドシートは、大抵の場合付けっぱなしになってしまうのです。そうなると現在乗っているクルマのサイズでは、荷物はほとんど積めなくなってしまうというわけです。
ここはやはりクルマを買い替える方向で検討を開始したのですが、いざ買い替えようした場合、まず乳幼児を含む家族四人で十分なスペースが確保できる仕様が具体的にどういった車種なのかよくわからなかったのと、そもそも下取りと買い取りのどちらが効率的かを判断するために、詳しい友人に色々と聞いて回わらなければなりませんでした。その結果、現行のクルマの処分についてはネットでの一括査定を利用して相場の目星をつけるとともに、買い替え後のクルマについてもネット評価などを確認しつつ、最終的にはカーディーラーや中古車ショップで実際に試乗してみるのが一番だろうということになりました。
最終的には手頃な価格のステーションワゴンを中古で購入することにしたのですが、まずは現行の車両を下取りに出すなり、買い取ってもらうなりしなければなりません。ここでの売却価格によっては買い替える車両のグレードが変わってきてしまうことだって考えられるため、とても慎重に検討しました。
一体どれほどの業者から見積りを取ったかわかりませんが、それもインターネットの一括見積りサイトをいくつか利用して行ったので、たいして苦にもなりませんでした。むしろ見積りを取ったあとの営業電話攻勢がひどい業者もいたために苦労をしたのを覚えています。しかしそれも自分がクルマを高く売るための苦労だと割り切っていましたし、きちんと対応し続けていればいずれは業者も諦めてくれました。
結局は当初予想していたよりも、何割か高く買い取ってくれる業者があったため、そこへ一旦クルマを売却し、そことは別の中古車ショップで、お目当てのステーションワゴンを購入することができました。予想よりもクルマがいくぶん高く売れたことと、希望する条件に見合ったワゴンに複数の候補があり、中にかなりお得な価格帯のものが存在したおかげで、いくつかのオプションをつけることもできました。
今度生まれてくる子供を加えた家族四人でドライブに出かけることが、今から楽しみで仕方が無い今日この頃です。